タイ政府農業関係者が新篠津村を視察
農業の脱炭素化に向けたJクレジット活用を現地で紹介しました
2025年6月20日、北海道石狩郡新篠津村にて開催された、第15回日タイ経済連携協定(JTEPA)小委員会の現地視察に、フェイガー株式会社も登壇者として参加しました。
今回の視察は、タイ王国農業・協同組合省の幹部を中心とする関係者約60名が来日し、日本のスマート農業と脱炭素の現場を学ぶことを目的として実施されたものです。
視察の舞台は「JA新しのつ」
新篠津村ICT農業研究会が推進する、自動操舵トラクターやドローン、RTKを活用した精密農業の実践と、Jクレジット制度を活用した中干し期間の延長による温室効果ガス削減の取り組みが紹介されました。
当社からはCAOの後藤明夫および生成マネージャーの松谷達馬が登壇し、農業者にとって「環境負荷の低減と収益確保を両立する新しい仕組み」であることを伝え、日本の農業現場で進めているクレジット化の支援と、その先にある東南アジアでの展開について、プレゼンテーションを行いました。
当社からのプレゼンテーションの様子
フェイガーのビジョン:農業の環境価値で、持続可能なアジアの未来を育む
日本と同様に、タイをはじめとするアジア諸国でも、農業の担い手不足や高齢化、そして収益性の不安定さが深刻な課題となっています。
主食である米の安定的な生産と、地域の暮らしを支える農業を持続させていくためには、新たな価値の創出や多様な収入源の確保が求められています。
フェイガーは、農業がもともと持つ「環境価値」(水田の温室効果ガスの削減効果など)を活用し、それを新たな収益源として活用することも含め、農業の継続可能性を高めることに取り組んでいます。
メディア掲載情報(参考)
本件は以下のメディアでも取り上げられました:
日本農業新聞(2025年6月21日付)
「タイ政府関係者がスマート農業を視察 新篠津村でJクレジット学ぶ」
北海道新聞(2025年6月21日朝刊)
「自動操舵トラクターに関心 Jクレで水田活用の工夫」
関連リンク:
日タイ経済連携協定(JTEPA)について(外務省)