CPI主催の専門家会合に登壇 ― インドネシア農業分野のメタン削減ファイナンス戦略を議論
2026年6月30日、インドネシア・ジャカルタにてハイブリッド開催された、国際的シンクタンク Climate Policy Initiative(CPI)主催のフォーラム「Opportunities and Strategy for Methane Abatement Financing for Agriculture Sector in Indonesia(インドネシア農業分野におけるメタン削減ファイナンスの機会と戦略)」に、株式会社フェイガー 東南アジア事業ディレクターの坂本和樹がオンラインで登壇いたしました。
本フォーラムには、インドネシア政府、国際金融機関、開発機関、民間企業など、農業分野におけるメタン排出削減に取り組む主要なステークホルダーが参加し、農業分野の脱炭素化を加速するためのファイナンスや市場メカニズムについて議論が行われました。
▪️開催背景
インドネシア政府は、「Enhanced NDC」において2030年までに温室効果ガス排出量を31.89%(国際支援がある場合は43.2%)削減する目標を掲げています。また、「Global Methane Pledge(グローバル・メタン・プレッジ)」にも参加し、2030年までにメタン排出量を30%削減することを目指しています。
農業分野は、水稲栽培や畜産、農業廃棄物管理などを通じて多くのメタンを排出する一方、削減ポテンシャルも大きい分野です。しかし、小規模・分散型であることや収益モデルの構築が難しいことなどから、資金調達や事業化が課題となっています。
本フォーラムは、こうした課題を踏まえ、農業分野のメタン削減を実装・拡大するためのファイナンスのあり方について、官民双方の立場から議論することを目的として開催されました。
▪️フェイガーの登壇内容
坂本は、「Development and Financing Process of Agricultural Methane Abatement Projects: Lessons Learned from Case Studies and Practices(農業分野におけるメタン削減プロジェクトの開発・ファイナンスプロセス―事例から得られた知見と実践)」をテーマとしたセッションに登壇しました。
セッションでは、世界銀行(The World Bank)、CarbonFarm、インドネシア環境基金(BPDLH)、PT Sarana Multi Infrastruktur(PT SMI)などの代表者とともに、以下のテーマについて議論しました。
* 農業分野におけるメタン排出削減プロジェクトの開発事例と、各国での成功要因・課題
* インドネシアにおける農業メタン削減を促進するためのファイナンスプラットフォームや制度設計
フェイガーからは、日本国内で農業由来カーボンクレジットの創出・流通を推進してきた知見に加え、現在取り組んでいるフィリピンでのJCM(二国間クレジット制度)実証事業など、アジア地域における農業分野の脱炭素化に向けた取り組みも踏まえ、農業現場での実装を支える事業スキームや、カーボンクレジットを活用した資金循環のあり方について紹介しました。
▪️今後について
フェイガーは、日本国内で培ってきた農業由来カーボンクレジット創出の知見を活かし、東南アジアをはじめとする海外地域においても、持続可能な農業の実装と気候変動対策の推進に取り組んでいます。
今後も、各国の政府機関や研究機関、金融機関、民間企業との連携を通じて、農業分野の脱炭素化と、それを支える持続可能なファイナンスの仕組みづくりに貢献してまいります。
【開催概要】
日時
2026年6月30日(火)9:00~12:30(WIB/ジャカルタ時間)
開催形式
ハイブリッド開催(会場:Pullman Hotel Jakarta/オンライン:Zoom)
主催
Climate Policy Initiative(CPI)
主な参加・登壇機関
* インドネシア農業部(Ministry of Agriculture)
* インドネシア環境部(Ministry of Environment)
* The World Bank
* BPDLH
* PT Sarana Multi Infrastruktur(PT SMI)
* CarbonFarm
* 株式会社フェイガー ほか
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