2025.03.25
ベトナムNghe An省の農業農村開発局(DARD)とのMOUを締結しました
株式会社フェイガーは2024年12月18日、ベトナムNghe An省*1の農業農村開発局(以下DARD)と、水田でのカーボンクレジット創出を目指すプロジェクトを推進するMOUを締結したことをお知らせします。
◼️プロジェクトの概要
本プロジェクトでは、AWD(間断灌水*2)を行うことで、水田からカーボンクレジットを構築するための実証実験を行います。Nghe An省DARDとフェイガーの両者は、持続可能な農業生産において地域の農家を支援し、温室効果ガス排出を削減し、農業分野におけるグリーン変革を実施するために推進するプロジェクトです。
具体的には、JCM*3やボランタリークレジットという資金源を活用することで、農家のGX推進と削減対策のための財源を確保するというものです。省内で50,000ヘクタールの水田からカーボンクレジットの創出を目指します。
Nghe An省の圃場での実証実験の様子
Nghe An省はベトナム中部で2番目の米の産地であり、かつ大規模な灌漑設備が整備されていることから、AWDによる温室効果ガス削減ポテンシャルが大きい地域です。
目標面積を省内の50%弱に当たる50,000 haと設定することで合意済みで、プロジェクトが順調に進んだ場合には更なる拡大余地を見込んでいます。
※1:Nghe An(ゲアン)省は、ベトナム北中部に位置する地方自治体。北中部で2番目の米の産地でもある。
※2: AWD技術(Alternate wetting and drying)は間断灌漑技術と呼ばれ、温室効果ガス(Greenhouse gas: GHG)排出量を抑制する水稲作技術の一つです。
※3:JCM(Joint Crediting Mechanism)、すなわち二国間クレジット制度は、途上国と協力して温室効果ガスの削減に取り組み、削減の成果を両国で分け合う制度です。
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