カーボンクレジットとは?
株式会社フェイガー
カーボンクレジットとは、企業が二酸化炭素などの温室効果ガス (GHG) の削減分の権利を、農家様などの他の事業者から購入するために使うもので、その一つが国内のJ-クレジットです。
例えば、植林によって二酸化炭素の吸収量を増やしたり、牛のゲップ由来のメタンガス排出量を減らしたことで、温室効果ガス削減に貢献した分を認証し、それをクレジットとして企業に販売することができます。
クレジットを販売した企業・団体は、その資金を用いて脱炭素の取り組みを継続/さらに拡大することができ、結果として脱炭素の取り組みを社会に広めることを目標としています。
カーボンクレジットを活用した脱炭素の取り組み価値の還元
おいしいお肉や野菜、お米等の商品やサービスと価値が結びついていれば消費者がお金を支払えばいいですが、脱炭素を含む社会貢献はそのメリットを得るのが地球に住む私たちであり、その全員からお金を受け取るのは現実的に難しく、資本主義の仕組みでは対価の還元がありません。
これを解決するのがカーボンクレジットであり、消費者を特定できない社会貢献などの価値を整理してクレジット化することで、お金も含めて評価・還元される世界を作ることが可能となります。
カーボンクレジットの意義
企業で脱炭素の目標が設定された今、まずは自助努力による省エネや再エネ化を進め、将来的にどうしても削減できない不足分をカーボンクレジットで補填という考えが多いと思います。
一方で、脱炭素の取り組みは1企業がカーボンニュートラルを達成できたとしても環境全体に対しての影響力は大きくなく、世界全体で脱炭素に取り組んでいく必要があります。
この脱炭素の取り組みを広く拡大・促進するのがカーボンクレジットの役目です。カーボンクレジットを生成し、販売した企業・団体は、その資金を用いて脱炭素の取り組みを継続/さらに拡大することができ、結果として脱炭素の取り組みを林業や農業、水産業も含めて社会全体に広く拡大することを目標としています。