震災で被害を受けた土地の整備を完了し、町の生活に密着する農業を次世代へ。水田収益力強化ビジョンを掲げ改革を実行。
福島県広野町
Profile
「東北に春を告げるまち」として知られる福島県広野町。太平洋に面した温暖な気候を活かし、稲作とともに東北地方では珍しいみかんやバナナの栽培も。震災からの復興を遂げつつある広野町では、2050年に向けて「カーボンニュートラル」を宣言。地域農業を未来に繋げるため、次世代の担い手の育成や技術支援とともに、脱炭素農業の推進を積極的に行っている。
金子 一隆、五十嵐 優希様
福島県広野町 産業振興課
Background
農業の担い手不足や高齢化が大きな課題。様々な技術を取り入れサポートを。
広野町でも農業の担い手不足や高齢化が大きな課題。震災後、専業化が進む一方、60代以上の生産者が多く、次世代担い手の育成が急務となっています。震災で被害を受けた土地の整備を完了し、条件の良い水田を優先的に維持しながら、農業基盤の安定化を目指しています。さらに、農業技術の進化を取り入れ、米の食味向上のためのIT活用や高温乾燥技術を用いた脱炭素型農業の実現など挑戦を続けています。
Value
農業をやるメリットを生む環境作りを。カーボンクレジットの収益化もその一手に。
持続可能な農業基盤を構築していくために、技術でのサポートとともに地元の農業法人と協力して若手雇用の促進に力を入れています。また、教育現場では次世代に農業の魅力を伝える取り組みも。さらにフェイガーとの連携では、脱炭素型農業の推進やカーボンクレジットの収益化が実現。農業者にとっての経済的メリットが生まれるとともに、米の付加価値を上げる施策になることを期待しています。
Future
環境への意識変化も実感2050年のゼロカーボンシティを目指す。
広野町は2050年には完全なカーボンニュートラルを目指しています。それは技術や次世代育成を通した持続可能な農業環境を整えるだけでは達成できません。一人ひとりの意識を変えていくことも重要です。今回のフェイガーとの取り組みにより収益の点だけでなく、地域全体の環境意識が高まる相乗効果も実感しています。地域農業の未来を切り拓くため、ぜひこの取り組みに参加してもらいたいですね。 (お話を伺った五十嵐さん(左)と金子さん(右))
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トピックス
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