
お米は日本人の食文化。地域の農業を守る仕組みが必要
愛知県岡崎市 小久井農場
Profile

代々続く農家の4代目。父の代までは養豚業を営んでいたが、平成になってから米・麦・豆を中心とした作物へ転換。25年前から実家の農業に関わっている。フェイガーのプロジェクトへは初年度である2023年に全国で一番に参加を決め、以来2年継続して脱炭素農法によるクレジット創出に取り組んでいる。
小久井孝幸様
愛知県岡崎市 小久井農場 社長

Background
愛知県岡崎市という地域柄、周りは自動車産業が多い。農家より効率の良い職場を求めて転職する人が年々増えている。
田んぼの周りは自動車関連会社の工場が立ち並んでいます。より効率よく働ける職場を求めて離農する人が増え、農家数は年々減少しています。
特に山間部の放棄地の増加は、獣被害の増加にも繋がっており、昨年あたりからは猪に加えて鹿による平野部の農地への被害も拡大しています。
自社ではできるだけ放棄地を受け入れ、農業を続けるよう努力しています。
Value
気候変動により夏は38度が当たり前。
それでも中干し延長のメリットを実感している。
高温耐性の品種も育てつつ、こしひかりの作付けが一番多いです。そんな中でも中干し延長による品質や収量への影響は全くありませんでした。当社では米の後に麦も育てているので、中干し延長により湿田の渇きが良くなり、むしろ麦の収量は上がっています。愛知県ではV直という直播を進めていますが、その農法では水を大量に使うため当社では従来通りの田植えを行っています。
土づくりからこだわったお米の品質は、自社直売所にて販売。お客様から直接おいしいの声が聞けるのも励みになります。


Future
自分たち農家が作ったクレジットは地元の産業に買ってもらいたい。
農業法人として放棄地を引き受けていますが、機械化を進めていても人手不足が課題。クレジット収益は人件費に充てています。
自分たちが作った地元産の農業クレジットは、地元の産業に買って活用してもらい、地域経済循環を回してもらいたいと思っています。
昨年クレジット申請した圃場では化学肥料不使用のお米を栽培。今年6月から地元の学校給食に提供予定で、子供達にも良いSDGsの事例になり、農業に関心を持ってもらえたら嬉しいです。
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