2025.03.26

お知らせ

ベトナムThanh Hoa省農業農村開発局(DARD)とThanh Hoa農業研究所とのMOUを締結しました

株式会社フェイガーは2025日2月12日、ベトナムThanh Ho(タインホア)省*1の農業農村開発局(以下DARD)と、水田でのカーボンクレジット創出を目指すプロジェクトを推進するMOUを締結したことをお知らせします。
Thanh Hoa省のDARDとAWDによる温室効果ガス削減の取り組みでの協業に向けたMOU締結は国内外の企業で当社が初となります。

◼️プロジェクトの概要
本プロジェクトでは、AWD(間断灌水*2)を行うことで、水田からカーボンクレジットを構築するための実証実験を行います。Thanh Hoa省DARDとフェイガーの両者は、持続可能な農業生産において地域の農家を支援し、温室効果ガス排出を削減し、農業分野におけるグリーン変革を実施するために推進するプロジェクトです。

具体的には、JCM*3やボランタリークレジットという資金源を活用することで、農家のGX推進と削減対策のための財源を確保するというものです。省内で50,000ヘクタールの水田からカーボンクレジットの創出を目指します。




Thanh Hoa省の圃場での実証実験の様子

Thanh Hoa省はベトナム北中部で最大の米の産地であり、かつ大規模な灌漑設備が整備されていることから、AWDによる温室効果ガス削減ポテンシャルが大きい地域です。
目標面積を省内の50%弱に当たる50,000 haと設定することで合意済みで、プロジェクトが順調に進んだ場合には更なる拡大余地を見込んでいます。


また、ほぼ同時期である2025年2月14日には、Thanh Hoa Agriculture Institute(農業研究所)*4と、10年間の長期的な協業に向けたMOUを締結しました。
Thanh Hoa省でのAWDプロジェクトでの協業に加え、農業生産性の向上等の各種研究や調査を含めて幅広い取り組みでの協業を目指しています。
農業研究所とは現在もAWDにおける温室効果ガス削減の実証試験を共同で進めており、望ましい結果が出ています。


Thanh Hoa Agriculture InstituteとのMOU締結式の様子

※1:Thanh Hoa(タインホア)省は、ベトナム北中部に位置する地方自治体。北中部で最大の米の産地でもある。

※2: AWD技術(Alternate wetting and drying)は間断灌漑技術と呼ばれ、温室効果ガス(Greenhouse gas: GHG)排出量を抑制する水稲作技術の一つです。

※3:JCM(Joint Crediting Mechanism)、すなわち二国間クレジット制度は、途上国と協力して温室効果ガスの削減に取り組み、削減の成果を両国で分け合う制度です。

*4 :Thanh Hoa Agriculture Institute(タインホア農業研究所)について
タインホア省の行政管轄の公的科学技術機関であり、農業研究所として省内の農業関係の調査や研究に加え、省の年次の農業マスタープラン作成において重要な役割を担っています。

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https://faeger.company/mou_nghe-an_vietnam_202412/

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