荒廃した農地を復活さることで美しい白馬を守りたい。訪れた人に美味しいものを食べてもらいたい。
白馬農場株式会社 株式会社白馬そだち
Profile
食の安全や環境保全に関する多くの基準をクリアした、JGAP認証農場である「白馬農場」。 標高730mの冷涼な気候、綺麗な空気、清らかな伏流水に恵まれた長野県白馬村で、農業体験ができるグランピング施設も運営している。 2024年からフェイガーの「水稲栽培による中干し期間の延長プロジェクト」に参加。津滝会長は白馬村村議会議員も務め、地域の課題に日々向き合っている。
津滝俊幸様
白馬農場株式会社 株式会社白馬そだち 会長
Background
荒廃した白馬の農地を元に戻し、山も里も景観を守っていく。そして観光で来た方に美味しいものを食べてもらいたいという気持ちが原点。
白馬農場は法人化されてからちょうど20年目です。創業当時の白馬村はオリンピック以降みんなが観光の方へ転換した中で、農地はどんどん荒れていくといった状況でした。農業も景観を守る一つの重要な要素ですが、当時は冬は綺麗だけど夏になって雪が溶けると荒れ放題の里が現れる、といった状態でした。そういった背景があり、まずは農地をきちんと元の状態に戻していくところから始めました。自分たち以外の土地も預かり、耕作放棄地の整備や荒地の開墾まで行いました。さらに、綺麗になった白馬に観光で来た人たちに、美味しい地元の食材を食べてもらいたいという思いもありました。
Value
こういう綺麗な景色がある土地だからこそ、環境に配慮した農業に取り組むべきだろうと思っています。
景観が美しく環境もいい。だけど、昨今地球の温暖化による異常気象で、雪が降らなかったり、とてつもない大雨になったりということが頻繁に起きています。やっぱり自然と共に生きてきた私たちですから、自然を蔑ろにしてはいけないと思っています。私たちの農場ではJGAP認証に則って農薬や化学肥料を減らすのはもちろん、籾殻を燃料とする資源循環も進めています。農業体験の受け入れもしており、農業や農作物に対しての理解を深めてもらうことが食育にもつながっている、それも私たちの大事な使命だと思っています。
Future
皆さんが買ってくれたものは地球温暖化対策に寄与しているんだということが伝わればいい。
私たちも農業由来のJ-クレジットについてあまり知りませんでした。なので一層、こういった仕組みがあるということを広く世間の皆さんに知っていただきたい。例えば、僕らが売っていく白馬育ちのお米が、カーボンクレジットという仕組みを通して環境に貢献し、そのお米がみなさんの食卓へ行く。皆さんが買ってくれたものは温暖化防止や脱炭素に多少なりとも寄与しているんだということが伝わればいいのかなと思っていますし、私たちがやっていることを他の農家さんたちも見て、俺のやっていることと変わらないじゃんと、変わらないんだったら俺たちにもそういうの少し教えてよっていうことで広まることになる。日本の農家が一丸となって、取り組みがもっと広がればいいと思っています。
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