
農地を、農業を、次の世代へ。守るべきものがここにある。
愛知県西尾市 吉良吉田営農組合
Profile

三河湾に面した西尾市吉良町にある吉良吉田営農組合は、地域農業生産組織として昭和54年に結成。 現在は20代〜80代と幅広い年齢層の従業員11名で、米、麦、大豆の栽培面積300haを大規模で展開している。 フェイガーとの取り組みは2024年から開始。
判治 剛 様
愛知県西尾市 吉良吉田営農組合 代表理事

Background
工業団地の拡大に伴い近隣の農地が年々減っている。海の様子も昔と比べてずいぶん変わった。
私の親は、夏は農業、冬は三河湾で海苔の養殖をしていました。ここ吉良町では、以前は海苔やあさりが豊富で、潮干狩りの季節には観光バスが押し寄せるほど賑わっていました。
しかし近年はあさりが激減、漁も制限されるようになっています。
私はもともと自動車関連の会社に勤めていましたが、30歳を過ぎて親の勧めもあり、農業の道へ転身しました。海の仕事には関わらず、農業に専念しています。
原因ははっきりとは分かりませんが、環境が確実に変化しているのを感じています。
(冷たい冬の海での海苔養殖の様子:愛知県HPより)
Value
農産物のブランド化で農地を守っていく取り組みを開始。
近年、産業用道路の整備に伴い、各地で工業団地の拡大が進んでいます。農地は平野部に多く、工業用地としても魅力的なため、徐々にその面積が減少しており、行政も産業と農業のバランスをいかに保つかが課題となっています。
地元では農産物に付加価値を持たせるブランド化を進めることで、農業の価値を高め、農地の保全につなげる取り組みを進めています。また、私と息子を含む当組合の従業員には、工業分野で働いていた人が農業に転じたケースも多く見られます。そうした人々が地域の農業を支えています。
(JA西三河の“にしお小麦”ロゴ:JA西三河HPより)


Future
選択肢としてのカーボンクレジット。 新しい試みを通して先代からのバトンを次世代へ。
生産性向上のための新しい農法はもちろん、カーボンクレジットの制度も農家にとっての選択肢の一つとして前向きに捉えています。
この農地は先代から受け継いだ大切なもの。今の効率性だけを優先して今だけ良ければいいというものでもなく、後継者はいるのに土地がなければ仕方がありません。
次の世代に農業をきちんと残していくこと、守っていくこと。 農家だけではなく全員で取り組む課題だと思っています。
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トピックス
フェイガーはカーボンクレジットに関するトピックスを
ブログや用語解説などの様々な形で発信していきます。